イ ンストールに必要なリソースは次の3つです。
SourceForge.JP: Project Info - Trac月からダウンロードしてください。
Wikiに簡単な説明がありますから、ついでに一読しておくと良いでしょ う。
メニューからリリースを選びます。
適 切なバージョン(1.6.0~)を選択するとダウンロードが始まります。(下記図はブラウザとしてFireFoxを利用している場合)
Genshi - Tracからダウンロードしてください。
Download を選択します。(左側です)
Source Tarballsの中から適切なバージョン・圧縮形式を選択します。
Installersからは選択しないで下さい。Trac 月(に含まれるPython)を認識しないのでインストールすることはできません。
また、Trac(0.11b) のインストール方法によっては、自動的にダウンロード・インストールすることもできますが、ここでの説明は、自力ダウンロード・オフラインインストールを 基本にしています。
(ダウンロード時の図は省略)
The Trac Project - Tracからダウンロードします。
Downloadを選択します。(左側です)
適切なバージョン・圧縮形式を選択します。
(ダウンロード時の図は省略)
以 上、ダウンロードされたリソースは下記の通りです。
では、次にインストールしていきます。
ダウンロードしたTracLightning-1.6.0.exeをダブルクリックなどして実 行し、インストールを開始します。
次 へを選択します。
イ ンストール先のディレクトリ(フォルダ)を選択して、次に進みます。
私の環境では、"C:\ ProgramFieles2\TracLight"に変更しています。以後の図は、これを前提にしたもになりますので、PCに詳しくない方は私に合わせ たほうがわかりやすいかもしれません。もちろん、デフォルトのままでもかまいません。
デ フォルトのままで次へ進みます。
実際には、ここでの説明ではMavenは出てきませんし、使っていない為不要です が、念のためデフォルトのままで次に進みましょう。
Windows のメニュー(スタート→すべてのプログラム)に追加する名前を選択して、次へ進みます。デフォルトのままでかまいません。
Apache (Trac月に付属のWebサーバー)の設定を自動的に行うか否かを設定します。このオプションは以前のTrac月を上書きするときに影響します。よくわかっている人以外はデフォルト(設定を自動的に行う)のま ま次に進みましょう。
尚、Trac月に付属のWebサーバーは、Trac月のインス トールディレクトリ内に配置され、自動的にはサービス登録はされません。
イ ンストールオプションを確認して次に進みます。
イ ンストール処理中の画面です。
イ ンストール処理中、コマンド画面が表示される過程もありますが、正常動作です。
イ ンストールが終了した画面です。インストーラーの指示に従いそのまま再起動します。
ス タートメニューからTrac→コマンドプロンプトから起動を選びます。この時、起動されるのはTrac月に付属のWebサーバープログラム (Apache)です。お使いのPCに既に他のWebサーバーブログラムがインストールされ動作している場合は、事前にそれを停止しておいてください。
起 動中は、コメンドプロンプト画面が表示されます。停 止させる場合は、このウインドウを×で 閉じるか、あるいはこのウインドウをアクティブにしてCtrl-C(Ctrlを押しながら'C')を入力します。
ブ ラウザからhttp://localhost/に アクセスします。正常に起動していれば下図のようなページが表示されます。
ヘージが表示されたら、Tracのフロ ジェクト一覧を選択します。
プ ロジェクト一覧画面です。SampleProjectを選択して次に進みます。
SampleProject のトップ画面です。この画面が表示できればTrac月のインストールには問題がないと判断しても良いでしょう。
こ こまで確認できたら、Trac月を停止してGenshi,Trac-0.11bのインストールへ進みます。Trac月の停止方法は前述したように、 Trac月のコメンドウインドウを×で 閉じるか、あるいはTrac月のコメンドウインドウをアクティブにしてCtrl-C(Ctrlを押しながら'C')を入力します。
Genshi-0.4.4.zipをWindowsの機能または圧縮・展開ソフトにより展開し、 作業用のフォルダに移動します。以下の説明では作業用のフォルダは"C:\WORK"です。もちろん、任意の場所(展開したそのままの場所)でかまいませ ん。
Windows の機能を使って展開した場合は、"Genshi-0.4.4\Genshi-0.4.4\........"という状態に展開されます。使用する圧縮・展 開ソフトによっては"Genshi-0.4.4\........"という状態(Genshi-0.4.4というディレクトリ階層が1つ少ない)に展開さ れる場合もあります。
コマンドプロンプトを開いて、"easy_install"というコ マンドを用いて、Genshiをインストールします。"easy_install"はTrac月インストール時にインストールされたコマンドです。
"Genshi -0.4.4\Genshi-0.4.4\........"という状態に展開されている場合は、先頭のGenshi-0.4.4ディレクトリの位置に移 動して"easy_install"コマンドを実行します。"Genshi-0.4.4\........"という状態に展開されている場合は、 Genshi-0.4.4ディレクトリの1つ上のディレクトリに移動して、"easy_install"コマンドを実行します。
入 力するコマンド文字列は
で す。お分かりかと思いますが、Genshi-0.4.4はディレクトリの名前です。
イ ンストールが完了した画面です。わずかに警告が出ていますが無視してかまいません。
続いて、Trac-0.11bをインストールします。Genshiをインストールし た時と同様に、Trac-0.11b1.zipを展開し、"easy_install"コマンドでインストールします。
コ マンドプロンプトを開いて、"easy_install"コマンドを用いて、Trac0.11bをインストールします。
"Trac -0.11b1\Trac-0.11b1\........"という状態に展開されている場合は、先頭のTrac-0.11b1 ディレクトリの位置に移動して"easy_install"コマンドを実行します。"Trac-0.11b1\........"という状態に展開され ている場合は、Trac-0.11b1ディレクトリの1つ上のディレクトリに移動して、"easy_install"コマンドを実行します。
入 力するコマンド文字列は
で す。Trac-0.11b1はディレクトリ名です。
インストールが完了 した画面です。
本当は、この時点で既存データのアップグレード作業が必要な のですが、問題を確認してもらうために、アップグレード作業を行わずに、動作確認を行います。Trac月の起動は、「スタートメニュー→Trac→コマン ドプロンプトから実行」という手順で行うことは既に説明しました。今後、この手順については特には説明しません。
ブ ラウザからhttp://localhost/に アクセスします。
ヘージが表示されたら、Tracのフロ ジェクト一覧を選択します。
アッ プグレード作業を行っていないため、正常には表示されません。
上 記図は、原寸図にリンクしていますので、クリックして確認してみてください。
と いうメッセージが表示されています。(文字装飾および改行は手を加えています)
これは、「"trac-admin C:\ProgramFiles2\TracLight\projects\trac\SampleProject upgrade」というコマンドを実行して、SampleProjectの環境(データ)をアップグレードしなさいというメッセージです。
trac -adminはTrac月インストール時に導入されたコマンドで、
と いう形式で実行します。詳しくは説明しませんが、"trac-admin help"と入力すれば説明が表示されます。
プロジェクト毎の環境(データの位置)は、 Tracの説明ドキュメント上、path/to/projectenvと 記述されている場合が多いです。上記例では、プロジェ クト毎の環境(データの位置)は"C:\ProgramFiles2\TracLight\projects\trac\SampleProject"と いうことになります。
こ れは、Trac月のインストール位置とプロジェクトを作成するときに付けた名前に依存します。Trac月をC:\TracLightにインストールした場 合には、"C:TracLight\projects\trac\SampleProject"ということになります。
で は、さっそくSampleProjectをアップグレードしましょう。実際には、ブラウザ上に表示された文字列をコピーして、コマンドプロンプト画面に ペーストして利用するのが便利かもしれません。(コマンドプロンプト画面では、一般的に利用されるペースト操作のショートカット"Ctrl-V"は利用で きないので、ウインドウ左上のウインドウアイコンをクリックして表示されるメニューからペースト操作を選択します。)
アッ プグレード実行後の画面です。
上 記、実行結果に表示されているように、本来なら続けて
を 行うべきなのですが、SampleProject に対しては意図的に行わないことにします。
wiki upgradeを実行すると、wikiのページも最新版に更新してくれますが、ここで導入したTrac0.11bは日本語化されていないので、参照のため に残しておいたほうが便利でしょうとの判断からです。
手順通りにインストールしていれば問題ないと思いますが、万 一trac-adminコマンドが正常に動作しなかったら、後述の新 規プロジェクトの作成と、ユーティリティコマンドの修整に先に目を通して、ユーティリティコマンドの修整を先に行ってくださ い。これで問題が解決されるかもしれません。
アップ グレードの結果、正常に表示されようになったはずなので、SampleProjectを選択して先に進みます。
SampleProject の画面です。
Trac 月にTrac0.11bを導入した結果、メニューなどの部分が英語になってしまいましたが、諦めてください。(がんばれば日本語化できますが、そこまで労 力はかけられません)
Trac0.11が正式リリースされて、Trac月のバージョンが上がるのを待ちましょ う。
Trac月には、"create-project"というコマンドが付いていますが、残 念ながらTrac-0.11bをインストールした結果、使えなくなってしまいます。これを修整して使えるようにします。
"Trac月のインストールディレクトリ\bin" のディレクトリ(フォルダ)の内容を確認します。私と同様に"C:\ProgramFiles2\TracLight"にインストールしていれば、"C: \ ProgramFiles2\TracLight\bin"の内容を、デフォルトの位置"C:\TracLight"にインストールしていれば、"C:\ TracLight \bin"の内容を確認することになります。
こ のうち、修整する必要があるのは"create-project.bat"です。"trac-admin.bat"も修整する必要があるので同時に作業し ます。
まず、"create- project.bat"→"create -project.bat.original"、"trac-admin.bat"→"trac-admin.bat.original"に名前を変えます。(コピーは不可)。名前を変える代わ りにどこか別の場所に移動してもらってもかまいません。
trac -adminコマンドは既にSampleProjectをアップグレードする為に使用していますが、実はこのとき動作していたのは、"Trac月のインストールディレクトリ\python \Scripts\trac-admin.exe"でした。"trac-admin.bat"と"trac-admin.exe"は同一仕様(同じ動作を 行う)であるため、"trac-admin.bat"は不要です。Trac-0.11bの導入によって"trac-admin.bat"は正常に動作しな くなってしまっているため、"trac-admin.bat.original"に名前を変えたまま放置します。つまり、"trac- admin.bat"に関しての作業は、変名する、あるいは他の場所に移すことが全てです。
一 方、"create-project.bat"はここにあるものを使用する為、修正が必要です。変名した"create- project.bat.original" をコピーして元々の"create-project.bat"を作成し、これを修整します。
手順通りに作業を行っ た場合、下図のようになっているはずです。
で は、いよいよ"create-project.bat"の修整を行います。何らかのエディター(最悪メモ帳でも可)で"create- project.bat"を開いて修整してください。下図には折り返し行も表示されています。
結 果は下図のようになります。
ま とめると
python "%TRAC_LIGHT_HOME%\python\scripts\trac-admin" "%TRAC_LIGHT_HOME%/projects/trac/%1" initenv %1 sqlite:db/trac.db svn "%TRAC_LIGHT_HOME%/projects/svn/%1" "%TRAC_LIGHT_HOME%/python/share/trac/templates"
python "%TRAC_LIGHT_HOME%\python\scripts\trac-admin" "%TRAC_LIGHT_HOME%/projects/trac/%1" upgrade
python "%TRAC_LIGHT_HOME%\python\scripts\trac-admin" "%TRAC_LIGHT_HOME%/projects/trac/%1" permission add admin TRAC_ADMIN
python "%TRAC_LIGHT_HOME%\python\scripts\trac-admin" "%TRAC_LIGHT_HOME%/projects/trac/%1" permission add anonymous DISCUSSION_VIEW DISCUSSION_APPEND
を
trac-admin "%TRAC_LIGHT_HOME%/projects/trac/%1" initenv %1 sqlite:db/trac.db svn "%TRAC_LIGHT_HOME%/projects/svn/%1"
trac-admin "%TRAC_LIGHT_HOME%/projects/trac/%1" upgrade
trac-admin "%TRAC_LIGHT_HOME%/projects/trac/%1" permission add admin TRAC_ADMIN
に修整するということです。
ユーティリティコマンドの修整はこれでお終いです。
では、新規プロジェクトを作成します。新規プロジェクトを作成する場合には、
というコマンドを実行します。プロジェクト名は、英字である必要があると思われます。(未確認)
ここでは、"EditorProject"という名前で作成します。
実行結果は下図のようになります。
これで、インストール作業は完了です。念のため動作を確認しましょう。
ブ ラウザからhttp://localhost/に アクセスします。
ヘージが表示されたら、Tracのフロ ジェクト一覧を選択します。
EditorProejctを選択します。
正常に表示されればOKです。
実際に運用するには、以下の事に留意する、あるいはそれに伴う作業が必要になります。
「スタートメニュー→Trac→サービスのインストール」という手順で行う。コマンドプロンプトから起動している場合にはあらかじめ停止させておいたほうが良いです。
サービスとしてインストールしておくと、PCが起動したときに自動的にWebサーバープログラムがスタートします。
サービスとして起動するように構成した場合、起動/停止はコントロールパネル内にある「管理ツール→サービス」から行います。サービス名は"Apache2.2"です。
今 まで、"http://localhost/"でWebサーバーにアクセスしてきましたが、他のメンバーからもアクセスできるようにするには localhostでは駄目です。LAN内で付けられている適切な名前を指定しなければなりません。いろんなケースがあるため、ここでは説明しません。
もう一点、PC毎のファイアーウォールソフトによって、他PCからアクセスできない可能性があります。これについても、いろんなケースがあるため、ここでは説明しません。
メンバーの登録やワークフローの設定等など。Tracプロジェクト基本環境設定の説明にて例を解説しますので、そちらをご覧ください。